家は宿でも合宿所でもねぇぞ!!! その54 
└・・・黙れ、ブスロリ。ぶよぶよした手で私にさわんじゃねーよ
232 名前:ブスロリ666 ◆E1afB20E 投稿日:2002/05/09(木) 15:42 ID:PonQAESt
こんにちわ。ブスロリ666です。
遅くなってしまいましたが、報告にお付き合いいただければ幸いです。

前段階ももう少し詳しく書こうと思ったのですが、今回最後の報告が
あまりに長くなりそうですので、そちらは(=゚ω゚)ノ ぃょぅさんの掲示板
にて確認いただければ嬉しく思います。((=゚ω゚)ノ ぃょぅさん、お疲れ
さまです・・・)

さて、話は数日前…黄金週間頭に遡ります。
「襲撃は超都市」今までのメルから読み取れる情報と、ここに報告されてきた厨達の
行動パターンを踏まえて私達はそれを念頭に行動していました。
彼女達のジャンルはメルから推察されるに飛翔。
ならば襲撃は当然それに参加する→前日から滞在→襲撃日は3日夜。
このような予測を立てていましたが、ふ、と考えたことがありました。
前日深夜にバタバタとするより、その前に来る可能性は、と。
彼女達は私の存在を知っています。
私という邪魔者を排斥する時間を計算に入れると、彼女達は本当に前日の
深夜にやって来るだろうか。
過去に来たメールを引っ張り出しました。


一通り読み返してもう一度考え直します。
彼女達はメインでヲタ話を飛翔の某ジャンルに対してしていたのですが、
メルの合間合間でヘタレ予言詞のようなものを書いて寄越してきていましたが、
その中には某バンドの歌詞に酷似しているものが多用されています。
(これが分かったのは、私がそのバンドのCDを持っているから…鬱。)
それに某飛翔の話の他にも「騎士」から来たと思われるメル
(補足:メルは『姫』からだけではなく他の前世部隊からも来ていました…前世ゆんゆんオナカイパーイです)
にはちらりと某ゲームジャンルの設定丸パクじゃないのか!?
と問い詰めたくなる文章も混じっていたのです。
私はゲーム、飛翔等には全く詳しくないのですがAちゃんがゲーム者で、
そのメルを読んで「これ、●○ってゲームの設定そっくりです」と証言した為
それを繋ぎ合わせてもう一度考えました。
騎士がもしゲームジャンルだったとして。
全員飛翔者でなく、ジャンルが違う者が混じっていた場合比率的に飛翔が多いからといって
他ジャンル好きの者が自ジャンル諦めるか?
こいつらが芸能に足突っ込んでないという可能性はゼロか。
答えは、どちらも『否』です。
ならば、3日も参加を考えないか。
2日に襲撃する可能性はないのか。
私を排除することは容易ではないと向こうも多少は理解しているようです。

『先に邪魔者は片付けよう』
そう思うならば。
一番最新のメルでは、堂々と『3日に行く』と書かれていましたが、どうも
この書き方もわざわざ日にちを協調したかのように書かれています。
これが意識的に狙ったものだとしたら前日に来る気ではないのかと。
そう予測をし、私はAちゃんと共に詳細な撃退シュミレーションをすることにしたのです。
その前にきているメールから、どうも向こうがここを見ているらしいことを
ほのめかしていたのであえてここに
「日にち指定で襲撃予告が来た」
「超都市初日に」
とそう書かせて頂きました。
こっちがそう書いていれば、向こうは単純にそう信じ込むだろうと考えてのことです。
その書き込みの直後、向こうから来たメルには
「そんなことをしても何もならない」と言う様な事が書かれていました。
そうして、電波をゆんゆんと感じる前世話の合間に萌え話。
(何で前世で云々言ってるのにこいつらはフォモ萌えしてるんでしょう…謎だ)
最後には、また襲撃日として「3日」と書かれています。
あくまで勘でしかないのですが、やはり襲撃は3日ではないような予感がこの時にしていました。

撃退の体制として私には弟が二人いますが、まず二人に協力を頼みました。
一人は海外滞在中でしたが、姉のピーンチってことで休暇を取って帰国して来てくれました。
上の弟は日本にいる上にうちの近所(歩いて15分)に一人暮らしをしているので
二つ返事で協力を約束してくれました。ちなみに、上の弟は2ちゃんねらです(苦笑)
それだけでなく、Aちゃんの部屋の中に待機する人数としてあと2人が必要でしたので別の友人に電話しました。
友人B。外国人です。
日本語は、かなりネイティブです。流暢といってもいいでしょう。
見た目は身長も高く、ちょっとがっちりとした体型と結構怖い外見。
学生時代ずっとスポーツをやっており、今もウェートトレーニングを欠かさない男です。
それ以外にも、彼を選んだのにはある最大の理由がありましたが、それは後ほどお話することになります。
最後に、彼氏。丁度2日は休暇だったので呼びつけはあっさりとできました。
あとは、周りを固めるのみです。
Aちゃん宅隣のロンブー。彼に電話をし、2日の夜は部屋にいることを確認。
当日、襲撃があった際の手筈を伝えると了承をしてくれました。

そして、うちの叔父。
今回の件に関して相談をしていたので二つ返事で協力を約束してくれました。
体制を整え、弟その2には厨の危険性と今までの経過を知ってもらう意味で
(=゚ω゚)ノ ぃょぅさんのログ、電波ゆんゆん前世メルを読破させました。
(やはり最初は呆然としていました。そりゃそうだ)
「・・・ねえちゃん、こいつらフリーメーソンとかなんかなの?」と、弟その2は突然足を踏み込んでしまった
「貴方の知らない世界」に頭を抱え込んでいましたが・・・(藁)

そして、超都市合わせの準備を巻いて巻いて状態で進めていくうちに、あっという間に2日になりました。
ヲタ女2人はコピ本だ、ペーパーだと睡眠不足で吐きそうになっていましたが何とか準備は終わらせて、
この日、夜8時に我が家にて待機部隊・・・弟×2、彼氏、B、私、Aちゃんの6人が勢揃いしました。
そのまま、6人でAちゃん宅に移動。
周囲にまだブスロリがいないことを確認して部屋に全員で待機です。
7畳の部屋に、さすがに荷物が殆んどないとはいえ男4人含む6人が密集してるのは
はっきり言って暑苦しい以外の何者でもなかったのですがそれぞれが身体を縮こまらせ、
その後の段取りについて最終確認を済ませ、買ってきたハンバーガーを食べながら、
私以外の全員が何故か自己紹介大会を初め、特に弟達は初めて彼に会った所為か
「兄さん」とからかい出したり、Bの「日本の美味しい食べ物話」が始まったり。
何故か妙になごみ始めた深夜。
思えば、これは嵐の前の静けさだったのです。

・・・もうじき日付も変わろうかと言う時間でした。
いきなり、ドアを乱打する音が響いたのは。
それまでなごんでいた場の雰囲気が一気に緊迫しました。
「・・・Yさん」
Aちゃんが、心持ち蒼褪めた顔で私の名前を呼びました。
私が思っている以上に怖いでしょう。
まだ高校出たばかりで、一人で東京に出てきてすぐにこんなことになっているんですから。
私は、Aちゃんの肩を抱いて、励ますようにこう言いました。
「大丈夫。ここにいる皆がAちゃんの事守るから。Aちゃんには絶対に怪我なんかさせない。
 今日で、全部終わりにしよう」
そう言うとAちゃんは小さいけれど、はっきりとした声で、はい。と答え、
身を低くした弟と共にテレコを持ってドアへと向かいました。
それと同時に残りの人間は全員持ち場に着きます。
弟その1は部屋の入り口に身を寄せています。
Bは入り口を挟んだ反対側。彼氏は丁度玄関ドアと対角線上にあるベランダに面した窓際に。
私も弟その2に続き、身を屈めて玄関へと向かいました。
「どちら様ですか」
Aちゃんの声がすると、ドアを叩く音が止みました。

「○●!!早くここを開けなさい!!これは命令です!!」
・・・第一声から命令か。おめでてーな。横から弟の
「名前聞いてんのになーにが命令だよ」と脱力した声が聞こえます。
「・・・すいません、どなたですか?」
「○●!私の言うことが聞けないの!!」
「○●って誰ですか?誰かと間違えてるんですか?」
「あなたまだ思い出せないのね!」
後ろから複数の声がします。呪いだ。とかやはり△○が!!とか。
お前らがこんな夜中に来てんのが、こっちには呪いだよ。
そう小声でぼやくと更に向こうから声が。
「△○!そこにいるんでしょう。隠れてないで姿を見せなさい!!」
「隠れてないわよ。それよりその△○って何?私そんなけったいな名前じゃないんだけど?」
「―――お前のせいで!王国滅亡の恨み、思い知りなさい!」
「・・・だーから、私は△○なんて知らんし、まだ30年も生きてないし、前世なんて興味ないし。
 それよりあんた達も前世前世言ってるなら魔法使ってみるとか、竜使いもいるんなら
 ドラゴンでも呼んで見せれば?ばーか」
「思い出せないも何も、○●なんて知りません。こんな夜中に迷惑です。
 お帰りください。帰らないとK冊呼びますよ?」
後ろから小声で皆が一斉に
「K札はもうここに来てるぞー」
「そうだそうだー」という声が聞こえます。
振り返ると、彼氏が向こうで挙手して自分の存在をアピールしてます。
しかし、小声の為向こうには聞こえてはいません。

「私達が怖いのね?今度こそお前を倒して私達の王国を再建しなくては!」
「だから再建でも建設でも勝手にやれって。他人に迷惑かけずに脳内前世ごっこなら
 いくらやってても構わないから。それとも、あんた達脳みそに虫でも湧いてて私の言ってる言葉理解できないの?」
そう言うと、向こうは面白いほど簡単に挑発に乗ってきます。
きっとこいつ等、人間じゃなく限りなく単細胞生物に近いんじゃないかと。
「今日こそ、お前を消滅させる!!」
「できるもんならやってみな!!」
同時にドアがものすごい勢いで叩かれ始めました。
「ドア叩くしか出来ないんじゃね―のか!?このワンパターン!!」
そう言って嘲笑して部屋にとって返します。窓の方にいこうとした。その時。
「―――きゃあああっ!!」
窓が割れる音と、続いて聞こえたAちゃんの悲鳴。同時にBが玄関に走りました。
それと一緒に窓を開けて携帯でロンブーの携帯に電話をかけながら
私は窓の外の手すり(ベランダのようなもの。ってわかるかな?)上に足をかけて窓の外に身を乗り出します。
二回コールをして電話を切ると、殆んど同時に隣の部屋の窓が開きます。
「手、貸して!」
小声でそう言って隣の部屋の窓の手すり目掛けて飛び移るとロンブーが
手を伸ばし、私を受け止めてそのまま部屋に入れてくれました。

「お姉さん、マジ大丈夫っすか?!マジにヤバそうっすよ!!」
慌ててそういうロンブー。
ドアの向こうからものすごい罵声と怒鳴り声が聞こえてきます。
「大丈夫、ありがとね」
そのまま玄関に行くと片手に持ってた靴を履きながら
「私が出たら、すぐにドア閉めて鍵かけて。いいね?」
と言うとロンブーは本気で私を止めます。
「ホント出ないほうがいいって!おねーさん、あいつらキてるって!!」
「・・・もうKも来るから、いいね。鍵閉めるのよ!!」
言うなり、私はドアを開け、外に飛び出しました。
「―――本気で人生棒に振りたいのね?」
そう言うと、一斉に視線が私に向きました。
しかし。
『・・・ちょっとやばいかも』と正直思いました。
そこにはブスロリ×5。
それにそれは何のコスプレっすか?まさかその格好でここまで来たんすか?と聞きたくなるようなガリ。
ちなみに、サテン地の青と金のシャツと赤のマント。何故か下は今時ケミカルウォッシュのデニム。
センス無いにも程が・・・。
それと、予想外だったのは男が2人。
男は中肉中背とややデブ。共通点は、ちょっと危険そうな外見です。
「女の家に男連れて8人?ふざけんじゃないわよ。あんた達、一人残らず前科持ちになってもらうからね」

距離と間合いを計りながら相手に隙を見せないように身構えます。
男がいるのは計算がちょっと狂いました。正直に言えば。
ただ、騒ぎ始めてからの時間を考えると直にK札が来ます。
Aちゃん宅のドアを見るとドアの横の窓がやはり割られたらしく、破片が飛び散っています。
「お前の好きにはさせないわ△○。お前を滅ぼして、○●を覚醒させるのよ!」
「だーから△○なんて知らないって言ってるでしょ?あったま悪いわね。寝言は寝て言え、このブスロリ」
私の言葉にブスロリ達が口々に金切り声を上げました。
「・・・さあ、この女よ!!後は好きにしていいから」
「姫」が一歩後ろに下がると、代わりに男2人が前に出てきます。
好きにしていい?
何となく、最初に感じた嫌な予感が気のせいじゃないような。
男二人は、大きなボストンを持っています。
「・・・話と全然違うじゃない。すげえブスと思ってたのに」
「こんなキレイなお姉さんなら、そう言ってくれないと」
男2人は好き勝手に寝言を言ってます。
その声も、言ってる言葉にも、虫唾が走ります。
「気が強いのもいいけど、やっぱり女は大人しくないと」
「怪我させたくないからさ、大人しくしてくれる?」
私を見ながらへらへら笑っている男二人。
もう、こいつ等が何をしようとしてるのかは聞くまでも無いでしょう。

「ほら、中の子にもここ開けるように言って下さいよ。皆で楽しく話せば・・・」
手を伸ばしてきたのを叩き落して。
「キモいんだよ、この素人童貞」
「・・・は?」
男は、私の低い声に驚きを隠せない様子。
「どうせやれる女がいるとか言われてるんじゃない?ふざけんなよ。
 そんなにヤリたいなら風俗でも行きな!このクズ!」
私は「性犯罪者はちょん切って引き回しの上、獄門推奨派」です。
この世の犯罪で何が嫌いかって、性犯罪。ゴカーン魔、逝ってよし!!
それより、この手で三途の河の向こうまで送ってやる。
元々気は短いし「いざとなったら100の言葉より1の暴力」を合言葉に生きてきたので、
この時点で既にキレてます。手加減する気も一切ないです。
私の暴言に興奮したガリ男が掴みかかってきたのをいいことに遠慮なく顎に一発。
もろに入りましたがここで手は抜かず更に顔面に。頭を掴んでついでに腹にも膝で一発。
暴力沙汰を予測して、ごつい指輪を片手に3つ付けて来たのは大正解。きっと、痛い。
床に投げ捨てると、ややデブが蒼い顔になってます。

「こわいんでしょ?来なきゃ良かったと思ってるでしょ?」
そう言ってにんまりと笑ってやるとややデブ、カバンを漁り始めました。
「お、女は大人しく男の言う事聞いてればいいのに」
そう言いながらややデブ、カバンの中から何かを取り出しました。
「あまり聞き分けないから、仕方ないよね」
・・・その手に握ってるのは、スタンガン?
―――ふざけんな(゚Д゚)ゴルァァァァァァ!!!!
「てめえ!ふざけんな!!姉ちゃんに何する気だよ!!」
「Yさん!!」
Aちゃんの部屋から弟とAちゃんの声がします。
窓が割れているので多分、それが見えているんでしょう。
「出るな!!出て来なくていいから!」
ややデブを睨みつけながらそう叫びましたが、まさか道具を出されるとは。
何とか引き伸ばす方法はないかと必死に考えているその時。
「おねーさん!!」
その声と同時にロンブー君が部屋から飛び出してきました。
嬉しいけど、これはちょっとまずい。
「―――出てくるなって言ったでしょ!!」
「だけど、女の人だけじゃヤバいよ!!」
ロンブー、お前顔はロンブーだがイイ男だ。
彼氏がいなかったらちょっと惚れたかも知れない。
そんなことを考えてるとややデブがスタンガンを振り上げたのが見えました。

かわさなきゃ。そう思った瞬間、ロンブーが動きました。
「げぇっ!!」何かが飛んでややデブが腹を押さえてスタンガンを落とした
瞬間、飛び掛って思いっきり殴りつけてスタンガンを後ろに蹴り飛ばします。
「取りました!!」
ロンブーがそう言った時には、壁に掴んだややデブの頭を叩きつけてました。
「さて―――あんたたちだけね」
足元に男2人が転がってるのを蹴りを入れてそう言うと、厨×6は後ずさります。
「言ったでしょ?手加減しないって」
気が昂ぶってるのでおかしくてしょうがなくなって顔が笑うのが止められません。
「それでも来たんだもんねえ?覚悟は出来てるでしょ」
BGMは鼻血男のうめき声です。傍から見れば凄惨な場面でしょう。
すると突然「姫」が奇声を上げました。
一瞬身体が引いたその瞬間、目の前の光景が一瞬スローモーションに見えます。
ごっつい箱カバンを両手で振り上げ、次に振り下ろされる光景。
弟とAちゃんとロンブーの悲鳴が聞こえました。
「ねーちゃん、避けろー!!」
「Yさーんっ!」
その声で我に帰って両腕で頭を庇います。
右腕に衝撃と裂けるような痛み。
とっさに足に蹴りをいれよろけた所を思いっきり身体ごとぶつかって壁に
叩きつけるとロンブーが背後から「姫」を押さえつけました。

「次はどいつが殴られたい!!」
そう怒鳴るとその途端に残りの5人が一斉に背中を向け外に走り出しました。
追いかけようとすると、騎士がカッターを振り回しました。
・・・騎士の剣は現世はカッターですか?
「てめえ、逃げんな!!・・・そいつら逃がすなよ!!」
ロンブーにそういい残し、後を追おうと走り出そうとした時です。
入り口を曲がったブスロリが弾き返されたように地面に尻餅を着きました。
残りの4人が反対方向に走り出そうとしましたが足が止まってます。
「―――こいつ等が例の基地街か?」
尻もちついたブスロリの腕を掴んで無理やり立たせてる、叔父がいます。
「間に合ったみたいだなあ。Kはまだか?ん?」
はき古したジーンズに革ジャン。ヘルメットにゴーグルと言う40過ぎの
中年にあるまじき姿で厨の腕を捩り上げてます。
あわてて道路に出たその途端、両脇が急に明るくなり、エンジン音が。
「来たけどーっ!?」
アパートの前の道の両脇を挟むようにハーレーが数台ずつ止まってます。
逃亡防止の為に・・・確かに来いとは言ったよ。でもこんなに来いとは言ってないよ・・・
深夜の住宅街に並ぶハーレー(&それに乗ったガタイのいい男)と仮装のような女達。
近所の皆さん、ごめんなさい。

ちょっと気が遠くなりかけたとき、やっと向こうの角をパトカーが曲がって来たのが見えたのでした。
オマワリさーん、ここでーす!とはしゃぐチームハーレーが道を空けるとパトカーが目の前に。
「お疲れ様です!!」
気がつけば彼氏が出てきてパトカーから降りてきたKに挨拶してます。
・・・知り合いか、やっぱり。
遠い目になっていると目の前では追加のパトを呼ぶKと状況を説明する彼氏。
パトは2台で来ておりもう一台のパトのKがブスロリ達を立たせてます。
「Yさん!」
Aちゃんの声に振り向くとAちゃんが顔を涙でぐちゃぐちゃにして立ってます。
怖かったでしょう。きっと、逃げたかったでしょう。
「・・・あー。怖い目にあわせてごめんね?ケガとかない?」
手を伸ばして頭を撫ぜてやろうとすると泣きながらAちゃんが抱きついてきました。
わんわん泣きながら「ごめんなさい」「Yさんごめんなさい」「ありがとう」
それを繰り返し言いながら号泣してます。
ちょっと困って半分バンザイ状態でおろおろしてると弟とロンブーとBが来ました。
「姉ちゃん、腕平気?」
「いや・・・大丈夫、と思うけど・・・」
どうすりゃいいの状態になってるとBが笑いながら
「AはYがブスに殴られそうになった時に傘の先でブスの脇を突いたよ。Yも褒めてやって」
ああ、だからあの時思ったより痛くなかったんだ。
「―――ありがとね。助けられちゃった」
そう言うと更にAちゃんは号泣です。
背中を叩いてやりつつ、ティッシュを持ってないか回りに聞いているともう
一台のパトカーがやってくるのが見えました。

あまりに人数が多いために厨×8とAちゃん宅に待機していた
6人&うちの叔父で所轄のKに移動になりました。
厨はパト、私たちは弟とBの車に分乗しKにて事情聴取&被害届の提出です。
現場に現役Kの彼氏がいたのでさくさく事情聴取が進みます。
どうもおピンク×2と騎士はT都在住。首謀者姫その1は・・・転生さんでおなじみG県在住。
姫その2は彩の国。残りはしゃちほこの国、米どころの国、お茶の国。
前世ブスロリ達はKに付いても尚、前世語りをやっており
「自分達はAの同士だ」
「Aは△○に騙されている。ちゃんと話せば私達が正しいと証言してくれる」
「Aが穢れに染まって目覚めなくなってしまう。早く解放しなければ」
Kでとうとうと前世オンステージ。
K、生電波に引きまくってます。もう、目がいっちゃってると。
おピンク×2は出会い系サイトと伝言ダイヤルで知り合ったと。
「どんなプレイもおっけーな女とやりたくないか」
「レイーププレイもやってやってくれ」
そう言われてのこのこ来たそうな。
氏んでしまえ。
そう苦々しく思ってると荷物検査をしていたKが彼氏を呼びに来て彼氏退室。
5分ほどして、なんとも言いがたい難しい顔で彼が戻ってきました。

「―――ちょっと、いい?」
彼と一緒に部屋を出て隣の部屋に行くと別のKがぎょっとした顔をします。
「T、これは見せられないよ。まずい」
「いや。ここで教えとか無いともっと酷いことになります」
そう言うとちょっと、これが所持品なんだけど。と大変言い難そうに私におピンクのカバンを指さします。
「何よ―――・・・」
絶句しました。
そこには猿轡、手錠、首輪、デジカメ、ロープ、ガムテープ、睡眠薬(今時春シオンかい)大量の浣腸。
そして・・・
「ねえ、これ、何よ。」
「これは・・・」
「これをあの素人童貞が持ってたのね」
「―――」
きまずーい沈黙が流れました。
「・・・ぶっ頃ス」
そう呟いて思わずその「電池でウインウイン動く大人の玩具」を引っつかみ、
部屋を飛び出すと隣の取調をやってる部屋のドアを蹴り開けました。
ちょうど、目の前に「姫」がいます。

「ふざけんじゃねえぞ―――っってめえ何考えてやがんだよーっっ!!」
逆上した私と、その手に握られているウインウインを見て「姫」は薄笑いを浮かべ
「やっとお前を消せると思ったのに。こんな役立たずの人間じゃダメね」
その途端、頭の中で盛大に理性が切れる音がしました。
「寝言を抜かすんじゃねえ―――っ!!(゚Д゚)ゴルァァァァァァ!!!!」
思いっきり投げましたよ。ええ。至近距離から。
慌てて駆け込んできた弟たちの証言だと
「壱ローのバックホームよりすごい投げだった」と。
そのウインウイン。本体はゴム、持ち手が10cmぐらいプラスチック。
いい感じに投げたウインウインの持ち手が「姫」の口を直撃し・・・折れました。ええ。
「こんなことをしてただじゃすまないわよ!!」
「そりゃあこっちの科白じゃ(゚Д゚)ゴルァァァァァァ!!!!」
「訴えてやる!」
「上等だ!!こっちは桁1個違う慰謝料ふんだくらせていただくわぁっ!!!」
だいたい前世だろ。世界を救うんだろ。
歯の一本ぐらいてめえで生やして見せろ。
「お前うちの姉ちゃんに何するつもりだった!!!!!」
「Fxxxxn!(ピ――――――――――――――っ!)Bxxh!!!!」
弟達がキレ、ブスロリ達がヒステリーを起こし、私が椅子を蹴り飛ばす
洒落にならん修羅場。悪夢です。

そうこうしているうちにおピンク親、騎士両親が到着。
おピンク親はそれぞれ息子達をぶん殴り(先に私が殴ったうえから殴るからそりゃあもう・・・)
土下座して謝罪され
「どんな処分も受けます。これは親の責任でもあります。一生かかっても償いをさせます。訴えてください」と。
ガリの方、Aちゃんと同じ年の妹がいるそうです・・・。
騎士両親。父は涙ながらに謝罪なさったのですが母が厨。
「うちの子は頭も良くて手のかからない子で。うちの騎士ちゃんがそんなことをするはずが無い。」
「そんな言いがかりをつけてお金が目当てだろう」
「私は教師。子供をそんな子に育てるはずが無い」
・・・あんたの娘、私にカッター振り回したんすけど。
あげく「知り合いの弁護士に頼んでどっちが正しいかはっきりさせないと」
「あなた方みたいな育ちの悪い子と一緒に考えないで」

ここで、最後の切り札登場です。
「へーえ。育ちが悪い。何をもってすれば育ちが悪いとおっしゃるんです?」
「どうせ、ろくな学校にも会社にも行ってないんでしょう?」
勝ち誇ったようにそういう騎士母に私達はにっこり笑いかけました。
「はーん。会社、学校。そうなんですか。弟その2、あんたの学校どこだっけ?」
「俺?●●大。今研究室にいる」(某米国の有名大)
「弟その1、あんたは?」
「T大。今○○省勤務」
[Aちゃん、学校入学したばっかりだよね。学校どこだっけ?」
「―――T大です・・・」
「B、あんたの仕事も教えてあげなよ」
「あ。私某国大使館で△×やっています」
「ちなみに私はJ大で今××で働いてるんだけど・・・学歴無くて、ろくな
 会社じゃないんでしょ?ごめんなさいね」
(でも私は帰国子女枠だから馬鹿には馬鹿なんだが)
厨親、絶句。
そこでBがトドメ。
「教師ですか?こんな自分勝手な人に教わる子供達、とても可哀相。
 日本の先生こんな人ばっかりですか?文○省にワタシ友達います。
 日本の教育心配ね。今度よく話し聞かせてもらいますね」
親厨対策に連れて来てよかった。ありがとうB。

その日は一旦帰って翌日は(というかもう当日)イベントにボロボロの身体を引きずって参加。
氏にかけでした。
それから残りの親と顔を合わせたり何だとありましたが、とりあえずは現状、
裁判に持ち込めるかどうかのきわどい所です。
未成年、しかも殆んどの前世厨が入院処置になりそうなんで。
ただ、どんな事をしても裁判はおこすつもりです。
私達は何度も手加減はしないといったのに、それでも向こうは来たのですから。
未成年だから、心を病んでいるから。
それで許されていいものじゃないでしょう?
一つ間違えば、取り返しのつかないことになるところだったんですから。
向こうからすれば「子供の未来を奪わないでほしい」というのはあるでしょう。
当然です。親なんですから。自分の子供は可愛いでしょう。
ならば、こちらにだって「私達には、私たちの未来を守る権利がある筈だ」と。
権力を使っても、自分に使えるものは全て行使してでも、戦うつもりです。
私達が諦めて、このあとに泣く人達が出ないためにも。
とりあえず、この後の大仕事はAちゃんのお引越しです。
しばらくこのハンドルは使わなくなることと思いますが、ここまでお付き合い下さった住民の皆様。
心から、感謝いたします。
また何か起こったら戻ってくることもあるかもしれませんが、それまでは1名無しに戻って
色んなスレで煽ったりマターリしたいと思ってます。
もしかして、オマエモナとかに出てるかもしれませんが(笑)
では、長い報告にお付き合いいただいたことを感謝しつつ。
皆様、ありがとうございました。

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