■同人合宿所ウォッチスレ■肉般若城@難民 【43】
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138 名前:135 投稿日:02/04/05 11:08
では、少し長いですが書きこませていただきます。
泥棒に入られたのは、6〜7年前のことです。
それではまず、状況などを箇条書きにしておきます。
・侵入された家
一軒家(二階建、一階が和室メイン)
一昔前の日本家屋の造りだと思ってください
・侵入経路
縁側の窓
・侵入に使われたもの
脚立、針金ハンガー
・侵入当時の状況
強風の日の深夜(おそらく2時〜3時)
我が家は一階が和室メインで、庭に面したところはすべて縁側になっています。
縁側は全面ガラスの引き戸で、鍵は学校のガラス窓などによくある
引っ掛ける式のものです。
鍵をかけた後にストッパーのボタンを押すと、解除するまで鍵は動かないものなのですが、
そのストッパーをかける習慣がありませんでした。
引き戸の上は高さ40センチ程度の欄間になっていて、同じくガラスの引き戸で鍵も同様です。
地面から欄間までの高さは、縁の下もあるので2メートル以上は確実にあります。
この日は強風でしたが蒸し暑かったので、下のガラス窓を開けずに欄間の窓を
開けて風を通していました。
そして、寝る時にこの欄間の窓を1枚閉め忘れたようなのです。
欄間から侵入できそうに見えますが、子供ならまだしも大人が通れるほどの
隙間ではありません。
ちなみに犯人は男、体形は身長170センチ弱、プチコニーだったそうです。
K札で犯人が自供した方法は、こうでした。
縁側の欄間が開いているのを見つけて(鍵がかかってないどころか、
半開きのままだったそうです…)、まずそこから入ろうとしたが
高くてとどかなかった。
↓
家の周りをぐるっと回ったところ、脚立を見つけた。
(この脚立は家のものです)
↓
脚立に上って欄間から入ろうとしたが、通れそうになかった。
↓
困ってうろうろしていたら、針金ハンガーを見つけた
(庭で洗濯物を干していたので、おそらくそれに使ったものではないかと)
↓
そこで脚立に上って欄間から腕だけつっこんで、持った針金ハンガーで
下のガラス戸の鍵を引っ掛けて開けた
↓
ガラス戸を開けて、堂々と侵入
↓
ウマー(゜Д゜) (違
風が強く、物音に気づかなかったせいか、朝起きるまで家の誰一人として
侵入されたことに気がつきませんでした。
証言によれば、出て行くときも逆の手順を踏んだため、K札も私たちも
欄間から入られたものと思いこんでいました。
刑事さんが実際に欄間から入れるか検証しても無理だったことから、
犯人も小柄で、女かもしれないとまで言っていました。
ところが捕まってみると、相手はプチコニー(男)。
当時はかなり驚いていました…
ここまで書くと、「プロの犯行だからそれくらいされても当たり前」と
思われるかもしれませんが、この犯人はなんというか…少し頭の弱い方でした。
電波までいかないようですが、とうに成人していたものの仕事にも就かず
家にほとんどこもりきりで、接触する人間はご両親や親戚という
ごく少数だったようです。
今ならさしずめ、引きこもり厨と呼ぶところです。
捕まったあとの鑑定でも、軽度の精神障害で大した罪は問えないかもしれない、
と言われたそうです。
が、しかし…針金ハンガーで鍵を開けてでも入ろうとするところや、
脚立の金具を
「風であたって音がすると気づかれるから」
とビニールテープで固定したりという手段が取れるのは、明らかに
「入ろう」という意思がないと出来ないのではないでしょうか…
もう10年近く前のことですから、色々な状況が変わってこの辺の判断も
変わったと思いますが、こんなこともあるんだな、と注意の材料に
していただければと思います。
話の細部などは、K札の方や、実際に犯人と面接した両親の話を総合して
書いているので、多少不明確な点があることをお断りしておきます。