家は宿でも合宿所でもねぇぞ!!! その46 
└46-210さん隣人宅にプチ家出少女襲撃
210 名前:隣人体験 投稿日:01/11/05 21:40 ID:NRXRjLU3
ウチのアパートは女性限定ですがセキュリティは特にないです。 
有明へは1時間半も見ておけばじゅぶんというあたりです。 
家賃は都内で駅から徒歩10分にしては安いという物件で、2階 
の私は4年目、その隣りの女性はもっと前から住んでるそうです。 
しかしこれまでゴミを捨てるときや朝に挨拶する程度で、お互い 
これといった交流はありませんでした。 
夏も終わった10月某日、あの事件が起こるまでは。 

押しかけられたのは1階の大学生(Sさん仮名)で、たまたまそ 
の日の朝に、 
「今夜、友人が2人泊まるんでうるさくなると思いますがあまり 
ひどかったら遠慮なく注意してください。これ携帯の番号です」 
と挨拶されました。 
私こそ毎晩コス作りでミシン動かしてるのでかえって恐縮してし 
まいました。 
私の隣人(Mさん仮名)は朝早い出勤のようで、Sさんが挨拶に 
いったら既に出かけていたたので、彼女はメモにご迷惑おかけし 
ますと書いて郵便受けにいれたそうです。もしもMさんにあった 
ら宜しく伝えて欲しいと言われました。 

Sさんとそのご友人おふたりとは、夕方たまたま近所の商店街で 
買い物をしていたら偶然会い、またあらためて挨拶されました。 
学生なのに3人ともしっかりしてるなーという印象でした。 
これくらい丁寧に言われたら多少うるさくても我慢しちゃうぞー、 
とすら思うくらい。 

夜10時頃には私はお風呂に入ってテレビを見つつマッタリすご 
していました。 
そして11時をすぎたあたりにそれは起こりました。 
「××さん!いるんでしょう〜、あけてくださいよーう!!」

ドンドンドンドン! 
扉を叩いています。ドアホーンもピンポン鳴ってます。 
「●●ですぅ〜。泊まりにきましたぁ!早く開けてくれないと、ご 
 近所迷惑ですよー」 
あれ、たしか泊まりに来るのは2人だけだったし、もう既にいたぞ。 
もしかしてまだお友達がいるのかな? 
扉またまたドンドン! 
「居留守しないでくださいよー!電気つけて、いるのは知ってるん 
 ですよー、××さん!!」 

××さん。 
たしか1階の彼女はSさんのはずだ。 
もしかすると彼女のPNだろうか。 
そういえば今日は金曜日。週末にイベントがあるのかな?…と思っ 
てしまう私は元同人の女。しかも2ちゃねら。 

「ちょっとお!いい加減に開けてくださいよー、折角来てやったの 
 にひどくないですか!? 友達でしょう?!」 
もしかしてまさかこれは…押し掛けのお泊り厨? 
そんなことを考えているうちに、だんだんと声もドアを叩く音も大 
きくなっていきます。 

意を決した私は、こっそりと音を立てないように窓を開け、カーテ 
ン陰から1階を見下ろしました。 
暗がりで2人がSさんの部屋の窓を覗き込んだりしていました。そ 
の間もドアを叩く音。どうやら厨(今のところ仮称)は3人。 

ここまでされて彼女たちが出てこないとしたら、考えられるのは電 
気つけっぱなしのまま近所のお風呂屋さんかコンビニにでも行って 
いるのか、出たくなくて居留守な気がする。そしてあの礼儀正しい 
Sさんが居留守を使うとしたらよほどのことに違いない。 
どうしよう…そだ、とりあえず本人がいるかどうか確かめよう! 

私は朝に教えてもらった携帯に2階のYです〜と電話をしました。 
すると彼女は涙声でした。「すみません、すみません、どうしよう」 
パニックになっているようでした。 

私「もしかして、来ている人は友だちじゃないんですか?」 
S「はい、はい!そうですまったく知らない人達です、イベントで声 
 かけられるくらいで、友達じゃないし、泊まっていいとも言ってな 
 いんです、というか来るなんて聞いてないです」 
私「じゃあ、突然押しかけられてるのね?」 
S「そうです、本当にごめんなさい、どうしよう、どうしたらいいで 
 すか?」 
私「わかった。んじゃ、携帯スピーカにできるならして。友達のふた 
 りもいっしょに聞くか、Sさんが伝えて」 

合宿スレROMってて良かった、みなさんありがとうと感謝しつつ、 
防衛の基本、開けない・録音・撮影と、今から交番に連絡するからちょ 
とだけ我慢してと伝えました。 
今にも声を上げて泣き出しそうな3人の気配が電話の向こうからしてき 
ました。 

去年、乱暴な新聞勧誘による家宅侵入事件があって以来、その手の対策 
のために近くの交番と大家さんとお向かいのNさん(高校生のお兄さん 
とお父さんがいる=男手確保)の電話番号をメモってドアに貼っておき 
ました(携帯は玄関に充電器。ヤバくなったらその場で電話する構え) 
相手の服装などをチェックするためにうっすらドアを開けたら、隣のM 
さんがドアを開ける音。私は(静かに!)というゼスチャー。 

私「今携帯でSさんに確認したら友達じゃないそうです」 
M「・・・ひどいね、これがお泊り厨ってやつ?」 
私「交番に電話します。大家さん寝てるかもしれないけど、連絡しても 
 らえますか?」 
M「OK、わかった」 

新聞勧誘人家宅侵入事件以来、私のアパートは要巡回先にしてもらって 
いました。そのお陰(?)で派出所からすぐ1人来てくれることになり 
ました。 
その間、私はもうひとつ別の交番にも電話をしました。隣の管轄でした 
が、以前の事件のときに非常時にはこちらにも電話してと言われてまし 
たので遠慮もなく「変なひとがいます!すぐきてください」 

電話を置いてから窓から下を覗いてみたら、なんと!厨(確定)は1階 
の窓の枠に手をかけていました。 
ベランダのないアパートなのですが、洗濯物を干すために足場程度のベ 
ランダもどきがあり、もちろんもどき周りには目隠し柵がされています。 
厨はそこに足をかけて登り、窓を叩かんばかりの状態。 

マズい、と思った瞬間。 
お向かいのN家からお兄さんとお父さんがパジャマ姿のままで登場! 
窓から侵入しようとした厨と背中で台になっていた厨を抑えました。 
怒った厨2人はとても女性とは思えない罵詈雑言の数々と、わめき声。 
そこにK冊が到着、Sさんたちは事なきを得た??のでした。 

さて厨3人はダッシュ自転車で駆けつけたK冊の姿をみて逃げようとし 
ましたが、近くを警邏中だった別の交番の応援さんと、管轄違いのK冊 
とN家のお兄さんと父さんによってつかまりました。 
Mさんは老夫婦大家さんの次に、まだ電気のついていたN家にも電話を 
したそうです。 
で、N家の男手2人と奥さんは玄関に身を潜めてピンチになったら飛び 
出す覚悟でいたそうです。いい人だ。 

厨は「友達なんです!イベントで何度も本を買ってるし、ファンレター 
も出してるし、メールも出してるし、返事ももらったのに!」
と喚いていました(うわー、絵に描いたようですがネタじゃないです)。 
ご近所は普通の一軒家、小さなお子さんもいるので深夜の大声は迷惑そ 
のものです。Sさんたち3人と、私とMさんとN家のお父さん、大家さ 
んは駆けつけたK冊3人と近所の公園で話をすることになりました。 

Sさんは同人誌即売会というイベントに参加していること説明せざるを 
得なくなりました。まあ、だからといって部屋を追い出されるわけじゃ 
ないですし、老夫婦には何のことやらわからないんですが。 
そして今年になってパソコンを手に入れたのでペーパー代わりにサイト 
を作ったことと、ネット通販を始めたとのことでした。 
読者の感想メールには、当り障りのない返事を出していたそうです。 

「そういう交流は友人といえるのか?」というK冊の質問に、厨1は 
「返事がきたから友達になったと思った」 
といけしゃあしゃあ。そして理解できない厨論理が展開されていきます。 

警「トモダチになって欲しいというメールだったのか?」 
厨1「違うけど返事がくれば友達ってことでしょ?」
警「それで他の2人もSさんにメールをしてるのか?」 
厨2および3 
「メル友じゃないけど、●●ちゃん(厨1)が今日タダで泊まれて萌え 
 話しできるるところ知ってるから一緒にいこうって。 
 ××さんは好きな作家さんだし、●●ちゃんとおして××さんと知り 
 合いになれたらラッキーだしぃー」 


私は、厨らがNさん親子をチカンだと騒いだので(そりゃ寝巻きでタッ 
クルだったが)目撃者&通報者として、 
「厨2が3の背中に乗ってSさんの部屋に窓から侵入しようとしていた」 
という証言をし、 
「今朝Sさんから前もってお友達2人泊まりに来るので迷惑かけたら注意 
してと携帯の番号をもらっていた。夕方商店街でSさん達3人にあらため 
て丁寧に挨拶されている。 
Sさんが留守かもしれなかったので、まず携帯に連絡して部屋にいるかを 
確認をした。いなければ3人に留守だと伝えるつもりだったが、Sさんは 
部屋にいたので事情を聞いた。 
3人とは面識がなく友達でもないし来るというのも知らないと言うことだっ 
たので、交番に電話した」 

N家の親子(父の証言)は、 
「Mさんに、Sさんの部屋の前でSさんの知らない人が友人を装って大声 
を出していて、お子さんのいらっしゃるNさん宅に迷惑かと思って連絡し 
たという電話がきた。 
交番にはYさん(私)が電話しているというのでK冊が来るまで待った。 
大家さんたちはお年だし女性だけのアパートだから放って置くことはでき 
ない。いざとなったら、うちには小さい子供もいるし声がうるさいと怒鳴 
ればいいと思った。 
そしたら窓のところによじ登りはじめたから、慌てて取り押さえたんだ」 

Mさんは、 
「私は朝早く出かけていたのでSさんから直接お泊りのことは聞いてない 
が、手紙が郵便受けに入っていたので事情は知っていた。 
3人が外で騒いでいたので、これが今夜泊まるのかと思って注意しようと 
思ってドアを開けたら、YさんがSさんの携帯に電話をして彼女たちが友 
人でないことを確認したというから、手分けして私は大家さんとNさんに、 
Yさんは交番へ電話をした。 
私は美容師で明日も早いんだから勘弁しろって感じ。」 

私「通話記録を見れば私がSさんに連絡したのは確認できる。ベランダの 
 手すりや窓を検査すれば厨らの指紋が取れるはずです」 
M「私も通話記録を調べてもらえば、Nさんと大家さんに電話したのがわ 
 かるでしょ。Nさんはチカンじゃない。私が電話したから行動してくれ 
 たんです」 

S「ドアのところで言われた会話は途中からですが録音してます。脅迫み 
 たいで恐ろしかったです。とてもウチに入れる気にはなれませんでした。 
 それに私は彼女たちの顔を知りません。イベントで、サークルとお客さ 
 んとして会っているんでしょうけれど、それだけだし、手紙は通信販売 
 の申込だったりすれば商品にメッセージを入れてたりするけど読者個人 
 と親しくなるような内容にはしないです。 
 メールにもなるべく返事を書いてますが同じ気持ちです。 
 もしそれで友人になれるとしたら私には何百人も友人がいることになる。 
 ●●さんのことはメールをくれる熱心な読者のひとりだとしか考えてま 
 せん。他の2人のことも知りません。もちろん泊める約束もしてません。 
 今日泊める約束をしていたのはこの二人の友人です。この2人は高校の 
 頃からの友達です」 

このひととおりの証言を聞いて、厨1(=●●さん) 
「ひっどーい!すごいファンだったのに、人でなし!!折角楽しく過ごそう 
としてたのに、よくも私に恥をかかせたわねー!」 
うお〜〜〜ん!!!!! 

おお、これが噂の厨うお〜ん。泣いてる・・・つーか叫び? 
私とMさんは顔を見合わせてしました。 
ん、そういえばお泊り厨って…Mさんてば。そしてSさんは同人。そうか、 
そうだったのか。 

警「××さん…?というかSさんと君達は今日泊まるという約束はないとの 
 ことだが、なぜそれなのにSさんのところへ行ったのか」 
厨「もう電車ないし、家は(某地方都市)だから泊まるところもないしー。 
 ファンだしメール返事もらって友達だったから泊めてもらえるはずだから」 

友達だなんてこっちは思ってない!とSさん。 
「ドアの前の●●さんのテープと、やり取りしたメールをプリントしたやつと、 
 通販申込の手紙を探して持ってきます。」 

Sさんが友達のうちの1人(手紙を探してもらうため)とK冊官1人と3人で 
部屋に戻っている間、厨3人の言い訳をN親子と私とMさんと大家さんとK冊 
はウンザリしながら会話していました。 
以下は鮮明な記憶に基づく会話集です。 

私「作家さんにとっちゃ読者は読者でしかないんだよ。友達っていうのはそれ 
 なりの交流があってから成り立つかどうかでしょ」 
厨「だって返事くれたもん。そしたらそれは交流でしょ」 
厨「友達なら普通泊めてくれるじゃん。別に寝ないでオールでもいいしー」 
M「違う。友達だったら自分より相手の都合を考える」 
厨「だってウチらはるばる▲▲から日曜のために東京に来たんだよ!楽しみに 
 してるイベントに友達といっしょに行きたいって思って何が悪いのよ」 
私「その友達の根拠さ、どんな返事かはこれから読めばわかるけどね。 
 Sさんが返事を出したのは、通販の申込とかに対しての返答じゃないの?」 
厨「…申込も、したけど。でもそれよりもいっぱいいろんな萌え話し書いたし」 
M「あんた達の常識は一般的には勘違い。それに一般常識もないでしょ、普通 
 だったら、こんな夜中にたとえ友人のところであってもアポもなしに訪ねな 
 いよ」 
厨「驚かせようと思って(えへ!)」 
N父「本当にそうなら、Sさんは驚いて部屋に直ぐに招いたんじゃないのか?」 
厨「うるせえ、変態オヤジ!」 

M「今のはひどいんじゃない?ここですぐ謝らなかったら、名誉毀損とかどん 
 どん罪状つくよ!家宅侵入が未遂で済んだのは、あなたが自制したからじゃ 
 なくて、Nさんが捕まえてくれたお陰なんだよ。未遂と遂行したとではまった 
 く刑の重さが違うんだからね!そもそもあんたたち、やってることを犯罪だと 
 思ってないでしょ!」 
厨「私悪くないしー。それに今しか出来ないことってあると思うしー…」 
私「その買い物袋の酒を見た限り、未成年じゃないと思うんだけどねー?でも未 
 成年だったら何でも許されるってことじゃないよ、今すぐNさんに謝れガキ! 
 Sさんはお友達と楽しく過ごしていたのに可哀想。あんた達の自己ちゅーで全 
 部台無しだよ。友達がきたら盛り上がるのは当たり前でお互い様。でも騒いだ 
 ら近所の迷惑になると思ってつかうことない気まで使ってたの! 
 あんたたち、自分が彼女のファンで好きだからって何をしてもいいと思ってる 
 んじゃない?激しく違うよ、それ」 
N父「あんたたちだってK冊呼ばれたり、説教されたりで、これがいい思い出に 
 なるのかねぇ」 

そして3人のうおおおおお〜んハーモニーが真夜中の公園に響いた。 
大家さん老夫婦はその涙に騙されて、 
「泊まるとこないなら、布団はないしゴミっぽいだろうけど今一部屋空いてるから」 
と言い出す始末。だがK官氏は 
「大丈夫です、布団もあって泊まれるところは署にたくさんありますから」 
と所轄署に連絡し、3人がお泊りいただけるように手配しちゃいました。 
それからテープとメールのプリントと手紙を持ってK冊が戻り、厨3人がお迎えに 
きたパトカーに連れられるのを見送って、みんなそれぞれ悪い夢でもみたような足 
取りで帰りました。 

後日Sさんがお騒がせのお詫びに菓子折を持ってきてくれました。 
あの3人はどうやら初犯ではなかったそうです。いわゆるプチ家出少女で、前の犠 
牲者がどなたかはわからないけれど、イベントに出掛けてはお泊りできそうな人を 
物色したり押かけをしていたそうですが、今回になって初めて警察で一晩過ごす経 
験をさせられとのことでした。 

メールの返事も手紙の返事も案の定、通販関連ばかり。ファンメールもありました 
が、他のメールと比較しSさんが他の読者と同じような内容で返事を書いていて、 
特別視していないのはK冊にもちゃんとつたわったそうです。 
なお、厨からの今夜泊めてほしい等のメールはありませんでした。 

テープには「開けないならドアぶち壊すぞテメー、ふざけんなばかやろう!ブス!」 
念のための指紋採取にはちゃんと厨ふたり分の指紋が。 
他、未成年の飲酒(未遂かどうかは不明)、Nさんへの暴言、無理やりカギを開け 
ようとしたらしく、鍵穴をはじめドアがダメージをたっぷり受けていました。 

某地方都市から親御さんらが引き取りに来て、もろもろの所業が未遂で済んだのな 
ら謝罪だけで勘弁して欲しいといってきたそうです。いやぜんぜん未遂じゃないん 
ですがね。 
ドアの修理代だけ払ってもらうそうです。ちなみに菓子も親御さんたちが迷惑をか 
けたみなさんにぜひと…。自分でもってこいって親よ。 

お世話になりましたと深々と頭を下げるSさんに、 
「もしも私に同じ事が起こったら、助けてね。たぶん自分のことだと冷静になれな 
いから」 
突然の訪問で仮縫いのメイドさんコスを着たままの私は答えました。 
厨の親御さんの持ってきた菓子を見たMさんはひとこと。 
「うへ、萩の○…同郷か、鬱だ」 

教訓。 
110番より近所の交番。 
ご近所さんは大切に。挨拶するだけでもピンチのときには助けてくれる。 

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