家は宿でも合宿所でもねぇぞ!!! その41 
381 名前: 某レイヤー(たまに同人屋) 投稿日: 2001/08/07(火) 14:49

危うく私が厨宅にお泊り未遂の話を。 

都内のコスプレイベントに行った時の話です。 
私はそこそこ友達が多いほうでしたので楽しく参加させていただきました。 
記念写真を撮りあったりキャーキャー言って楽しんでいたら、向こうからちょっと大き目のサイズの私と同じコスのゲームに出ている主人公のコスをした女性が歩いてきました。 
「○○(私のキャラ名)ー!俺と写真撮ってくれー!」 
まぁそういう事は間々あることなので何も抵抗もせずにその人をいれて写真とったりしていました。 
イベントは楽しく終了し、友達数人連れて着替えに更衣室に入った所で先ほどの主人公さんと再び遭遇。 
主人公さんは「もしよければ一緒に呑みに行かない?」と誘ってくださいました。 
私の友達は用事があるので行けないと断りましたが、私は別段用事は何もなかったのでOKしました。 
「ああよかった!コレで全キャラ揃うよー」 
と、主人公さんは意気揚揚と更衣室から出て行きました。 
「?」って思って待ち合わせ場所の出口に行ったら、先ほどまで私と同じゲームのコスをしていた人たちがたまって居ました。 
良く見ると、そのゲームのほぼ全キャラ揃っていました。 
まぁ、割とメジャーなゲームでしたのでこういう事はあまり珍しくはないのですが、「良く集めたなー」と感心しきりました。 
呑み会では初めて会った者同士が自己紹介をしつつ楽しく会話をして過ごしました。 
ちょっとしたところで気づいたのですが、ほぼ半分以上の子たちは呑んでいない? 
主人公も呑んでいなかったので、聞いてみたら「ああ、俺ら未成年だし」とのこと。 
ああ、それに気づいていれば呑み屋なんてやめさせたのに・・・って言うかその前に女の子がリアルで「俺」って言うな! 
仕方がないので私も付き合って酒は止めてソフトドリンクにしました。 
その内主人公が「ねぇねぇ終電なくなったら私んちおいでよーみんな!」とのたまい始めました。 
ええっと・・・初対面だし大人数だし? 
最近の子(って言っても私は成人しているけど1つか2つしか離れてませんよ?)はこういうこと平気なの?って思いました。 
ほぼ全員が「あ!じゃぁそうする!」とお泊り志願! 
私は「んー・・・ちょっとね。」って感じで濁す感じで適当に帰ろうと思いました。 
続く。 



382 名前: 某レイヤー(たまに同人屋) 投稿日: 2001/08/07(火) 14:50

その内、主人公が巨体を揺らしながら私にソッと耳打ちをしました。 
「ねぇねぇ○○(私のコスやったキャラ名)。あそこに○○(ゲーム内の主人公のライバルキャラ)いるでしょ?」 
見ると、すごくかっこいい男の子が居ました。 
そういえば、コスプレコンテストでライバルさんが優勝してたっけなーとぼんやりと考えていたら。 
「あの人ね、実は私の彼氏なのお!きゃぁー恥ずかしいよおお!」 
と、主人公はライバルを見つめながらドスドスとでかい体を揺らして頬を赤らめました。 
私は「え!?そうなん!」と物凄い衝撃でビビリまくりましたが、「でも人の好みってそれぞれだし」と考え直しました。 
主人公はさらに赤くなりながら言います。 
「でもねぇコレ二人だけの秘密なのお。だって、俺って結構男前でしょ?だから男の子はもちろん女の子にももてるのね、だからー俺のファンの子がライバルに嫌がらせしたらかわいそうじゃーん!いやーだあもおー!」 
一人で盛り上がり気味です、もう手がつけられません・・・。 
どう見ても脳内彼氏なんだけど・・・ヘタなこと言うとつぶされそうだしー。 
黙っときました。ハイ。 



383 名前: 某レイヤー(たまに同人屋) 投稿日: 2001/08/07(火) 14:51

そろそろ電車の動きが気になる時間帯になりました。 
主人公が強く「泊まってけ!泊まってけ!」って言うので私は別段脳内彼氏とののろけ話意外は実害はないし、他の子とのおしゃべりが面白かったので、「んーせっかく新しい友達出来たし、語り合いたいな」って気が出てきて、帰るの半分泊まるの半分と悩んでいました。 
そうしたら、主人公さん。やってくださいました。 
「さあ!場が盛り上がってきたところで!早速やりましょう!」 
「え?え?」私が戸惑っていたら、主人公はバッグから一枚のCDを取り出しました。 
「コレみんな!買ったかなあ!?」 
そのCDは私がコスしていたゲームのミニドラマが入ってるCD・・・。 
「買った人ー!」の号令におずおず全員手を上げる・・・。 
「んっし!えらいぞえらいぞみんな!俺のかっこいい活躍のCD聴いてくれて嬉しいぞ!」 
お前が活躍してるんじゃねぇええええ!!!!キャラと自分混同させるなああああ!!! 
「じゃぁ、今日はこのミニドラマやっちゃいます!最初の台詞は俺ね」 
「?」疑問に頭を傾げていたら・・・。 
行き成り主人公が店に響き渡る声でミニドラマの主人公の台詞を感情いっぱいに読み上げてくださいました。 
「えええ!」とビックリしていると、「はい次は○○(キャラ名)ね」とふられ、ふられた子がまた感情いっぱいに台詞を読み上げる・・・。 
私の思考はストップ寸前でした。 



384 名前: 某レイヤー(たまに同人屋) 投稿日: 2001/08/07(火) 14:51

ついに私のキャラの台詞の番が来ました。 
私はなにがなんだかわからずにボーっとしていたら、「あれぇ?まさか○○(私のキャラ名)台詞忘れちゃったのお?」と煽られる始末。 
いや、そのCD自体物凄く好きだったので家で何度か聴いているので台詞は一応判りますが・・・。 
無言でブンブンと頭を振る私を数人がジーッと何かを期待するような目で見て・・・。 
さっきまで私と仲良く話ししていた別の子に助けを求める目を向けたら、その子まで何かを期待する目! 
ライバルと点々と座っている数人の子は私と同じとまどって居るのか、泣きそうな顔でうつむいたまま・・・。 
私の台詞が終わるとライバル登場・・・ライバルがうつむいてキュッと下唇をかんで死刑執行を待っている顔になってしました。 
が、そんなことはかまってられず、その前に私が台詞を言わなきゃいけない立場! 
仕方がないので涙声になりながらボソッボソッと感情も何もいれずに呟く程度にボー読み台詞を吐き出しました。 
そうしたら主人公の奴!「おい!○○(だからキャラ名で呼ぶな!)んなんじゃ聞こえねーよ!お前格闘家としての自覚あるのか!?」と店いっぱいに怒号してくださいました。 
店の人はこっちみてクスクス笑っているし、何かを期待されて見てるし・・・。 
ぐぐぐーと泣き出したいのを我慢しました。でも、台詞は言いたくない・・・。 
主人公は正義感だかなんだかをメラメラもやし「おい!○○!そんなんじゃお前偽者のレッテル張られるんだぞ!そのコスするならなりきれ!」と訳のわからないことを言い始めプチー・・・と来ました、ハイ。人間追い詰められると切れるものです。 
私はもう何がなんだかわかりませんが、主人公に向かって静かに話し始めていました。 
「ここは何処?ここは公共の場。自分の趣味のみを持ち込んで周りのお客様に迷惑を掛けてはいけないのよ?判る?あとアンタ、私のコスを今侮辱するようなこといったの判るかなぁ?なりきるのは勝手だけど人に押し付けるのはいけないことなのよ」 
とまぁ・・・長々と低い暗い口調で静かに話して聞かせました。 
すみません私キレると怒鳴るのではなくて暗く低くなるのです・・・、はぁ・・・。 
次でラストです。 



385 名前: 某レイヤー(たまに同人屋) 投稿日: 2001/08/07(火) 14:52

主人公は「ちょっとなにあの態度!ちょっとライバル!あの子になんとか言ってやってよ!」と息巻いていましたが、ライバルに「お前が悪い。俺もお前との友達付き合い(恋人じゃないやん)切るからな、このままだと」と言われた途端に「うおーん」と泣いてあばれまわりました。 

その後、私はお金を多めに置いて席を立ってその場を後にしました。 
数日後、ライバルから携帯に電話が入りました。(事前に名刺交換していました) 
「この前ゴメンナ。俺もあまりはっきりと態度に出せないから主人公に強くいえないところがあったんだよ。」と謝られました。 
私が「もういいよ。それより彼女なんでしょ?もっと〆るところは〆な」って言ってみたら(意地悪な私・・・)ライバルは「え?何?何?彼女って○○のコスやっていたXXちゃん(台詞時うつむいていた数少ない子、可愛い系)?アイツもなんかしたの?」と訳のわからない答えが返ってきました。 
・・・脳内決定・・・。 
ライバルに聞いたら、その後お泊りしちゃったらしいです、XXちゃんと一緒に。(オイ!) 
そうしたら、一緒に布団に入ってくるわXXちゃんに嫌がらせするわCD台詞大会をさらに夜中にするわで大変だったそうです。 
よかった・・・泊まらんで・・・。 
ライバルに今後泊まらんように注意して電話を切りました。 

小ネタですまそ。 
あんま恐くないですね、逝ってきます。 


389 名前: 某レイヤー(たまに同人屋) 投稿日: 2001/08/07(火) 15:18

んーと誤解を招きそうだったので。 
コス人全部が全部こんなんじゃないです、念のため。 
TPOわきまえてる人もちゃあんといます。 
一部のこういう厨房ちゃんのために私らの風当たりが・・・うう・・・ 
私も出来ればオバハンになってもコスはしたいです。やっぱり好きですし。 
それは迷惑にならない範囲でやるからにはお目汚しにならない自分相当のキャラを見つけて。 

こんなバカレイヤーは一部だけで十分です。 
思い出すと腹が立つ・・・こいつらのおかげで・・・風当たりがー 
と言うわけで名無しに戻ります 

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